新体操選手が知っておきたい フープ用装飾テープ Tips ~必要な長さは?ほか
道具を自作されるパフォーマーさんや、初めて試合を迎える新体操選手のお子さんをお持ちの保護者の方から、フープ用テープに関してよくご質問いただきます。
ここではもっとも問い合わせの多い「必要なテープの長さ」をはじめ、「テープの巻き方」「巻き剥がれを防ぐには?」などについてお答えします。
もくじ
必要なテープの長さは?
これで計算できます。
具体的に解説していきますね。
計算の苦手な方は少し下のほうにめやすの表がありますので、そちらをご覧ください。
必要なテープの長さは、フープの太さ(新体操用はだいたい直径2センチメートル)、フープの外径(大きさ)によって値が変わります。
そしてその長さは 【フープの表面積/テープ幅】 で、およその数値が求められます。
たとえば、【外径75cm、太さ2.0cmのフープに幅2.5cmのテープを巻く場合】
フープの表面積(近似値):75×2.0×3.14×3.14 /テープ幅:2.5
しかし、実際はテープとテープに隙間が生じないよう少し重ねて貼るので、重ね分をテープ幅実寸より引いたものをテープ幅とみなして計算しなおします。
【外径75cm、太さ2.0cmのフープに幅2.5cmのテープを、3mmずつ重ねて巻く場合】
75×2.0×3.14×3.14/2.2=672.2
フープ一本当たりの用尺は6m72cm となります。
器用な方やテーピングになれている方でしたら、重なり分がほとんど無しで仕上げられます。
初めて巻く方は少なくとも1メートルはゆとりをもってご用意されることをお勧めします。
規格品として流通している新体操フープの場合、おおむね下記の長さのテープが必要です。
ご参考になさってください。
フープのサイズ(内径/外径) | 必要なテープの長さ(幅2.5cm) | |
75/79 センチメートル | 7~8 メートル | |
81/85 センチメートル | 7~8 メートル | |
85/89 センチメートル | 8~9 メートル |
フープ用テープの巻き方
テープをフープに巻くには、
- 一定の角度を保つ
- 一定のテンションをかける
このふたつが大切です。
テープをきれいに巻くためのコツ
引っ張りすぎるとちぎれてしまったりすることがありますので、ご注意ください。
フープに対してテープの角度を一定に保つことも重要です。
フープがぐらつくと巻きづらいので、手だけでなく足もつかってフープを固定すると、楽に巻けます。
グラデーションをかけて巻く場合
うえの動画では、異なる種類のとなりあったテープ同士にグラデーションをかけるやり方もご紹介しています。
グラデーションをかけるには、
- グラデーションをかける長さをきめる
- 上のおよそ3倍の長さのテープを用意し、斜めにカットする
- かけたい場所にカットしたテープを巻いていく
この手順で簡単にかけられます。
グラデーションをかけた所は下の層が見えますので、下になるところにテープを巻き終えてから、グラデーションをかけるようにしましょう。
2種類以上のテープを交互に巻く場合
複数のテープを使って 【ストライプ状に巻く】 場合は、一本目のテープを巻く際に、間に挟まるテープがあることを想定し、その分の間隔をあけて巻いていきます。
テープ同士の重なり分も考慮して、テープ幅ぴったりよりも少し狭めの間隔をあけて巻いていくとよいでしょう。
狭くなりすぎると、仕上がったとき下の層になるテープがほとんど見えなくなってしまいます。
一定の間隔を保つようにこころがけましょう。
巻き終わりをきれいに処理したい
巻き終わりが巻き始めにきれいに重なるようにするには、終わりの何巻き分かをテープ裏の台紙をつけたまま、フープに借りで巻いてみます。
角度や巻き数を微調整してから台紙をはがし、本貼りするようにしましょう。
またはグラデーションをかけるのも、境目がきれいにみえるのでおすすめです。
グラデーションの部分だけ違う種類のテープを使っても、アクセントに見えていい感じに仕上がりますよ。
テープのダメージを防ぐには
デコレーションテープはフープを使っているうちにひび割れやはがれが生じます。
見た目の美しさを保つため、そしてひび割れやはがれの断面で素肌を傷つけないようにするために、透明な保護テープを巻くフープダンサーやパフォーマーもいます。
保護テープが破れたり汚れたら、はがして新しい保護テープを巻くだけで、お気に入りのフープの美しさを長持ちさせることができます。
保護テープには透明のビニールテープを使うとよいでしょう。
ただし、保護テープを巻いた分だけフープは重くなります。またグリップ力や摩擦にも違いが生じます。
投げたり転がしたりが主な新体操の場合、操作性を重視して、保護テープはなしと割り切るほうがいいかも知れません。
フーパーの場合も、フーピングスタイルによっては保護テープが適さない場合がありますので、注意が必要です。
巻き終わりからはがれてしまう。予防するには?
デコレーションテープは種類や、ものによっては同じ品番でも製造時期などが異なれば、粘着力やテープの固さに違いがあります。
ミラーテープやホログラムテープ、カラーシフティングテープははがれやすい傾向にあり、ものによっては巻いた直後から浮いてくることもあります。
テーピング前にしっかり手をあらう
脂のついた手でテーピングをほどこすと、巻き終わりが浮きやすいです。
当たり前のようですが、テーピング前にはしっかり手をあらいましょう。
巻き終わりを透明テープで一巻きする
先述のように、テープによっては巻きはがれが避けられないものもあります。
特に今はやりのカラーシフティングテープはフィルム層に厚みがあるものが多く、そのままにしておくと自然と浮いてきてしまいます。
そういったものの場合は、巻き終わりを透明のテープでひと巻きしておくと安心です。
保護用としてあげたビニールテープでもよいですが、より薄手のセロハンテープやメンディングテープのほうが手具操作にひびかず、おすすめです。
余分な巻き終わり箇所を少なくするために、テープの角度を保って巻く
フープのテーピングに不慣れな方だと、テープを一定の角度に保てずテープとテープの重なりがどんどん大きくなっていき、なんどもテープを切りながら巻くことになってしまうので、結果巻きはがれを生じる箇所も多くなってしまいます。
また裏の台紙をはがした状態でなんども巻き直しをするのも、はがれの原因となります。
【フープ用テープの巻き方】で解説したように、テープは一定の角度を保ったまま巻いていくようにしましょう。
それでも巻き終わりが多くなってしまったら、「透明テープでくるりん」ですべて解決です。
以上、みなさんのお役に立てますでしょうか?
特に巻きはがれ問題については、新体操選手のお子さんのために多色使いのテーピングを初めてほどこす親御さんにとって意外な悩みどころかも知れません。
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